2012年9月26日水曜日

ビル・クリントンbyアダム・ハイド

今日も引き続き、アダム先生のエッセーをご紹介しましょう。

こんにちは。 
ECCのアダムです。

今年の11月にアメリカ大統領選挙がありますので今、米国では、さまざまな政党がアメリカ人にアピールしています。いろいろな候補者がいますがやっぱり一番お金を持っていると人気がある政党は民主党と共和党です。最近、共和党全国大会と民主党全国大会が開かれました。不景気のせいで与党のオバマ大統領の支持率は減ってしまったので共和党が勝利する可能性が高いです。オバマを応援する為にビル・クリントン元大統領が民主党全国大会で演説してオバマと一緒にキャンペーンに参加しています。

ビル・クリントンは、1993年から2001年まで第42代大統領としてアメリカを統治しました。当時、70%の支持率で、クリントン元大統領は今でもとても人気があります。クリントン政府では、借金ではなく20世紀で一番多い財政黒字になりました。その上、ほかのアメリカ大統領のように大きい戦争を始めませんでした。

1946年8月19日アーカンソー州ホープ市に生まれたビルが生まれる約3ヵ月前に自動車事故で死去した父ウィリアム・ジェファソン・ブライス・ジュニアにちなんでウィリアム・ジェファソン・ブライス三世と名づけられました。その後、母親がロジャー・クリントンと結婚したので、ビルの名字もクリントンになりました。

子供の時、ビル・クリントンは、音楽に興味がありましたので、今でもサクソフォンを演奏しています。高校生の時にテレビでジョン・ケネディ大統領を見て、政治に興味をもちました。家族は貧乏でしたが、クリントンは賢かったので奨学金で大学に入りました。大学で哲学、政治と歴史を勉強しました。大学を卒業後も、まだ勉強をする気があったので大学院に入りました。1971年に有名なエール大学の図書館で、偶然、ヒラリー・ローダムに会いました。1975年に結婚しました。
大学院を卒業してからクリントンは教授になりましたが、まだ政治に興味がありましたので1976年にアーカンソー州知事になる為に立候補しました。クリントンは演説するのが上手だったし、賢かったのですが、全然、政治の経験がなかったので知事になりませんでした。けれども3位だったし、他の候補者はいませんでしたので、アーカンソーの検事総長になりました。1978年の補欠選挙でアーカンソー州知事になりました。
1992年まで知事として、アーカンソー州の経済を回復させ、貧困も減らしたので、大人気の知事でした。1992年にアメリカの大統領になる為に立候補して勝ちました。セックス・スキャンダルがありました。でも、ビル・クリントンのお陰でアメリカの評判は良くなって、アメリカの経済も豊かになりました。

では、また。

アダム
ちなみに、米国の二大政党である、民主党と共和党を英訳すると、

民主党: The Democratic Party, The Democrats
民主党員:a Democrat

共和党:  The Republican Party,  The Republicans
(口語では、the Grand Old Party, 略して the GOP)
共和党員:a Republican

となります。アダム先生は、共和党が勝利する可能性が高いと書かれていますが、つい最近、ミット・ロムニー大統領候補が、南部フロリダ州で開いた富裕層対象の政治資金集め夕食会で、

米国民の約47%が所得税を払っていない」

「この47%は政府に頼り切りだ。自分たちは被害者で、政府に面倒を見る責任があり、医療、食事、家、何でも受け取る資格があると思っている」

などと失言して、貧困層を批判したことで、大きな痛手を負いました。このように、富裕層の聴衆に向かって、政治資金を集めるために、貧困層を攻撃するような発言をする人をわたしは信用しません。米国人も同じでしょう。大統領としては、失格だと思います。


2012年9月25日火曜日

肥満の問題 byアダム・ハイド


今日から日本のECC外語学院で4年間、英語を教えていたアダム先生のエッセーを連載します。アダム先生は、日本に行く前、今からちょうど10年前になりますが、私の日本語のクラスを聴講生として、とっていました。当時から、日本語にとても興味を持たれていましたが、別の大学に通っていたので、聴講生としてしか、私のクラスをとれなかったのです。

カナダに帰国した今でも、毎週ECCの会員向け携帯サイトにエッセーを投稿していらっしゃいます。アダム先生とECCの許可を得て、そのエッセーをこちらのブログで紹介します。(ECCとこのブログは何の関係もありません。)

アダム先生は、大阪に住んでいましたから、日本語では、大阪弁を話します。外人が大阪弁を話すのを聞くのは、なんだかおかしな感じがします。ちなみに、アダム先生は、大阪の日本語学校で、日本語上級のクラスで勉強していました。

アダム先生のエッセーを読むと、日本とカナダの文化の違いなどが手に取るようにわかりますから、とても面白いですよ。


自己紹介文:

私はアダム・ハイドと申します。

カナダのナイアガラ・オン・ザ・レイク出身です。

現在は、ナイアガラに住んでいます。
4年間でECC外語学院の英語の教師として大阪市で暮らしました。
ECCでは、子どもと大人と両方教えました。
日本人の妻がいます。
私の得意は会話を教える事ですが文法も好きです。
ご一緒に英語を勉強をするのを楽しみしています。



こんにちは。ECCのアダムです。
今日は、「肥満の問題」について、書きたいと思います。 
東洋人と比べたら西洋人には肥満が多いようです。さらに、欧州より北米で太った人が多く見られます。カナダ政府によりますと2010年のカナダ全体の肥満率は23%でした。比べたら日本全国の肥満率はわずか3.3%でした。世界保健機関(WHO)ではBMI(Body Mass Index)30以上を肥満としています(BMIはリンク先のサイトに身長と体重を入れるだけで計算できます)。BMI 25から29.9は太り過ぎ、18.5から24.9は普通、18.5以下は痩せすぎです。カナダの政府によりますとBMI25以上の率は57%なので心臓発作と高血圧になる人は増えているそうです。

色々な原因はあると思いますがたいてい、食べ物の量、運動しない事と文化の影響でカナダ人は肥満になっていると思います。178cmと79kgで私のBMIは24なのでカナダ人として私は普通ですが日本に住んだ際よく日本人に「アダムさんはけっこう太っていますね」と言われました。実は来日する前に、「お前はデブ」と言われた事がなかったので初めて言われた時に絶対に冗談か皮肉と思いました。

しかし、いずれにしろ、他の国と比べたらカナダ人はかなり太っています。まず、歴史的、文化的な原因を紹介します。日本の女性と比べて、カナダの女性は筋肉質の男性が好きです。男性が強かったら、女性と子供を守れます。昔の男性は、家族を食べさせる為に狩りに行かなければなりませんでしたので弱い男性より強い男性の方が動物を殺すのは上手でした。昔から女性は強い男性の事が好きだったので、歴史と文化の影響で今でもそうです。強くなる為には、運動と食べ物が必要です。現在、テクノロジーの影響で運動する人は減っていますが、食べ物の量は同じです。それで太ってしまう人が多いのです。

続いて、生活とテクノロジーの影響を紹介します。20年前と比べたら現在の子どもの方が太っています。私は今31歳です。小中高等学校の時を思い出したら、デブな子どもはあまりいませんでしたのでデブな子どもが良くいじめられました。現在、子どもの肥満率は14%なので太っている事は普通になっています。確かに私の子供時代にテレビとテレビゲームはありましたが、私の両親の時代には、テクノロジーはあまりなかった代わりにスポーツをして遊びました。しかし、今の時代の子どもの両親は、テレビゲームで良く遊んだので、子供にあまりスポーツと運動をさせません。

肥満の問題を解決するようにカナダ政府が色々な工夫をしています。今、カナダで売っている食料品のラベルにカロリー、たんぱく質、炭水化物と砂糖の量などを載せなければなりません。今、学校でも、子どもたちは栄養と運動に関して勉強しています。

いかがでしたか。もし、これだけのことを英語で書きなさいと言われたら、けっこう難しいのではないでしょうか。現代の日本では、筋肉質の男らしい男性よりも、やさしくて女性的な男性の方がモテるのではないかと思います。やはり、もう現在では、狩りに行く必要はなくなってしまいましたし、パソコンなら、指一本で操縦可能ですから、筋肉がモリモリあってもあまり、役にたたないからでしょう。

しかし、そのせいで、運動不足になり、肥満児が増えているというのは、問題ですね。バランスのいい食事と適度な運動で、快適な毎日を過ごしましょう。



2012年9月16日日曜日

カナダでよく使われるスラング

カナダでよく使われるスラングとして、一番有名なのは、「Eh!」だろう。発音は、日本人が意外なことが起こったときに「え?」というのと似ています。人によっては、「えい?」と発音する人もいます。よく米国人がカナダ人をからかって、カナダ人のまねをするときに、必要以上に、「Eh!」を文末につけているのを見かけますが、実際は、ほとんど使わない人のほうが多いようです。

どんなときに使うかというと、自分が言ったことに同意を求めるときに使います。日本語でも文末に「ね。」を付けて同意を求めるのと似ています。例えば、"It's cold today, eh?" 「今日は寒いですね。」 "Leaves turned the color pretty well, eh?"  「紅葉がきれいですね。」 "There are a lot of sale this week, eh?" 「今週はセールが多いですね。」など。

下の動画では、カナダでもっともよく使われるスラングが紹介されている。この女性は、英語学校の講師だろうか。まさにカナダ人の代表のようなひとで、とても気さくでカジュアルな人だ。少しネジのはずれたところも典型的なカナダ人だ。

ただ、最初と最後に、「Eh!」を紹介するために、必要以上に、「Eh!」を使っているところは不自然なような気がした。



カナダ人が良く使うスラングの単語:

■Canuck カナック: カナダ人のこと。私は初めて聞いたので、あまり使われていないと思う。
カナダで最も人気のあるスポーツであるホッケー(カナダ英語ではハッキー)チームの名前にも使われている。=>バンクーバー・カナックス

■Toque トゥーク:この女性がかぶっているような冬にかぶる帽子のこと。語源はフランス語。

■2-4 トゥー・フォー:ビールのこと。ヴィクトリア女王の誕生日が5月24日で、その日にはカナダ人がたくさんビールを飲むことから関連付けて覚えることもできる。

■Mickey ミッキー:カナダのLCBO(政府運営の酒店)で買える最小量のアルコールのこと。

■A 40 ア・フォーティ:40オンス (約1183ml)。

■A 60 ア・スィックスティ:(約1774ml)。

■Poutine プーティン:フライド・ポテトにチーズと牛脂から作られたグレイヴィーをかけたもの。ケベックが発祥地なので、語源はフランス語。

■Double-Double ダブル・ダブルだが、ダァボ・ダァボのように聞こえる:スプーン2杯のクリームとシュガーを入れたコーヒーのこと。この言葉は、特にカナダで有名なティム・ホートンというドーナツショップ兼カフェで使われる。スターバックスでも使えるのかわからないので、今度使ってみよう。

■A Dart ダート:ダーツというゲームのことではなく、タバコのこと。A Smokeとも言われる。

■Weed ウィード:大麻のこと。






2012年9月15日土曜日

英語力(読解と聴解)をオンラインで自己評価

カナダはオンタリオ州のカナディアン・イングリッシュのレベルを自己評価するサイトを紹介します。英語を第二言語として自分の英語の読解能力と聴解能力レベルがカナディアン言語評価基準(the Canadian Language Benchmarks:CLB)でどのくらいかを評価したい人なら登録(無料)するだけで、どなたでも受けることができます。残念ながら、スピーキングとライティングは評価できません。

登録するには、お名前、パスワード、Eメールアドレスが必要となります。

テストを始める前に下記の項目を確認してください。

- 静かな環境にいること。
- ヘッドセット、又は、音声が出るパソコンがあること。
- 全テストを完了させるために十分な時間があること(約1時間)。
- リスニング・テストの中には、回答に要するノート・シート(メモ用紙)を印刷することが求められる問題があります。印刷がいつでもできるように準備してください。
- 友達や家族の助けなしに回答すること。
- 辞書は使わないこと。
- 高得点を取得するために全ての問題に答えてください。
- 答えがわからない場合は、推測してください。
- パソコンが技術的要件を満たしていることを確認して下さい。

評価テストを終了するには、1時間かかり、終わった後にレベルが表示されます。
CLBのレベルは、1から10まであって、1は初級で10は上級となります。詳しくは、リンク先の各レベルのCan Do List をご覧下さい。

それでは、始めてください。↓のリンクをクリックするとテストが始まります。

Access Your Canadian English Online  

解説文を英語 か フランス語 か選択できます。

このサイトについて

このサイトは、日本で将来カナダに留学したり、永住したりする人たちのためにカナディアン・イングリッシュを学ぶためのサイトです。英語は大きく分けてイギリスで話されるブリティッシュ・イングリッシュと北米で話されるアメリカン・イングリッシュの二つが代表的です。カナダで話されるカナディアン・イングリッシュは、アメリカン・イングリッシュと混同されがちですが、実際はたくさんの違いがあります。

カナディアン・イングリッシュは、どちらかというと、ブリティッシュ・イングリッシュに近く、発音がとてもきれいです。将来、カナダに住みたいと思っている方は、ぜひ、このサイトを参考にして、カナディアン・イングリッシュを学んでください。

将来的には、スカイプを使ってカナダ人と話せるようにする予定です。




カナダ英語(ウィキペディア)より


カナダ英語(英語: Canadian English)は、カナダで使用されている英語のひとつである。アメリカ英語と語彙を共有しつつ、イギリス英語の用語を持つ。カナダの綴りは、イギリス英語アメリカ英語の要素で構成される。カナダ英語にだけ存在する表現もあり、フランス語の影響を多くの分野で受け、地域によって多様性がある。

約1700万人のカナダ人英語版)(人口の58.8%)は、英語を第一言語(母語)にしている[1]

歴史

「カナダ英語」と言う用語が初めて確認されたのは、1857年のカナダ学会で、アーキボルド・コンスタブル・ギーキー牧師(Reverend A. Constable Geikie)が行なったスピーチである。スコットランド生まれのカナダ人であるギーキーに、英国中心主義的(Anglocentric)な態度が反映し、ギーキーが適切な英語と考えていたイギリスからの移民が話す言葉と比べ、カナダで話される英語を「崩壊方言」とした。この考え方はその後数十年続く。[2]

カナダ英語は、過去200年ほどにおける、4回における移民と定住の波の中で作られた。第1の波は、カナダで言語的にもっとも大きな役を果たしたイギリス出身のトーリー党員 (British Loyalist) (Tories#Canada) が、アメリカ独立戦争から落ち延びてきた時である。 第2の波は、1812年の米英戦争後に、反英感情がカナダ市民に広がるのではないかと心配したイギリスとアイルランドが、カナダへの移民を推奨した時である。世界的に移民が増える1910年から1960年に、カナダは他の国ほど影響を受けなかったが、カナダを多文化主義国にし、現在のグローバリゼーション時代における、言語的な変化を受け入れる土壌を作った。[3]

カナダ先住民 (Canadian Aboriginal people) の言語は、移民の居住区が広がる前に、カナダで使用されるヨーロッパ言語に影響し始めた。[4]また、ローワー・カナダで話されるケベック・フランス語が、アッパー・カナダの英語に、語彙を供給した。[5]


綴り [編集]

カナダ英語の綴りは、イギリス英語とアメリカ英語の規則が混合されている。
フランス語から入った言葉で、「color」や「center」など、アメリカ英語では「-or」「-er」で終わる単語が、イギリス英語の綴りが残る「-our」「-re」(「colour」「centre」など)になる。またアメリカ英語での「defense」「offense」等の名詞は、カナダではイギリス綴りの「defence」「offence」と書く。

カナダではアメリカ同様、イギリス綴りの「tyre」「kerb」を使用せず「tire」「curb」などを使用するなど、イギリス綴りを使用しない場合もある。

カナダではアメリカ同様「realize」や「paralyze」などの単語は通常「-ize」「-yze」と綴られ、「-ise」「-yse」を使用しない。

カナダでは「-ice」で終わる名詞の動詞の語末が「-ise」になることがある。例として名詞「practice」の動詞形は「practise」。名詞「licence」の動詞形は「license」(アメリカでは名詞も動詞も「license」と綴る)。

カナダではイギリス同様、動詞の語末にアクセントが置かれない場合でも「-ing」などの接尾辞がつく場合に語末の子音を重ねることが多い(カナダでは「travelling」「cancelled」「controllable」。アメリカでは「traveling」「canceled」「controlable」)[6]

カナダ綴りの慣習は、カナダの産業史とも関係しているものがある。例えば、カナダで小切手をイギリス同様「cheque」と綴るのは、カナダにとって重要であったイギリスの金融機関に関連すると考えられる。一方、カナダの自動車産業はアメリカ企業を発祥とするため、「tire(タイヤ)」など自動車部品の専門用語はアメリカの用語を使っている。他にもトラックは「truck」(イギリスでは「lorry」)、ガソリンは「gasoline」(イギリスでは「petrol」)等にもみられる例である。

政治的な用語では、カナダの政治史が影響を与えているものも多い。カナダの初代首相ジョン・A・マクドナルドはかつて、カナダ政府の文書はイギリス綴りで記載するよう勅令を出したことがある[7]

現在の公式的なカナダ綴りは、カナダ国会の公式議事録(ハンサード (Hansard) 様式)に使用されているものが基準となっている。但しカナダの編集者の間では、カナディアン・オックスフォード・ディクショナリー(Canadian Oxford Dictionary)[8]の「Editing Canadian English(カナダ英語での編集)」の章で参照する者が多く、必要であればさらに複数の辞書を使用している。

近年ではカナダの新聞、特に末尾「-our」等に関してはイギリス綴りを使用している。カナダの全国紙「グローブ・アンド・メール」は1990年10月に綴り方針を更新[9]し、他の新聞も同様に変更を行なった。「トロント・スター」はイギリス綴りの採用には積極的ではなかったが、他紙同様の変更を行なった。