今日から日本のECC外語学院で4年間、英語を教えていたアダム先生のエッセーを連載します。アダム先生は、日本に行く前、今からちょうど10年前になりますが、私の日本語のクラスを聴講生として、とっていました。当時から、日本語にとても興味を持たれていましたが、別の大学に通っていたので、聴講生としてしか、私のクラスをとれなかったのです。
カナダに帰国した今でも、毎週ECCの会員向け携帯サイトにエッセーを投稿していらっしゃいます。アダム先生とECCの許可を得て、そのエッセーをこちらのブログで紹介します。(ECCとこのブログは何の関係もありません。)
アダム先生は、大阪に住んでいましたから、日本語では、大阪弁を話します。外人が大阪弁を話すのを聞くのは、なんだかおかしな感じがします。ちなみに、アダム先生は、大阪の日本語学校で、日本語上級のクラスで勉強していました。
アダム先生のエッセーを読むと、日本とカナダの文化の違いなどが手に取るようにわかりますから、とても面白いですよ。
自己紹介文:
私はアダム・ハイドと申します。
カナダのナイアガラ・オン・ザ・レイク出身です。
現在は、ナイアガラに住んでいます。
4年間でECC外語学院の英語の教師として大阪市で暮らしました。
ECCでは、子どもと大人と両方教えました。
日本人の妻がいます。
私の得意は会話を教える事ですが文法も好きです。
ご一緒に英語を勉強をするのを楽しみしています。
こんにちは。ECCのアダムです。
今日は、「肥満の問題」について、書きたいと思います。
東洋人と比べたら西洋人には肥満が多いようです。さらに、欧州より北米で太った人が多く見られます。カナダ政府によりますと2010年のカナダ全体の肥満率は23%でした。比べたら日本全国の肥満率はわずか3.3%でした。世界保健機関(WHO)ではBMI(Body Mass Index)30以上を肥満としています(BMIはリンク先のサイトに身長と体重を入れるだけで計算できます)。BMI 25から29.9は太り過ぎ、18.5から24.9は普通、18.5以下は痩せすぎです。カナダの政府によりますとBMI25以上の率は57%なので心臓発作と高血圧になる人は増えているそうです。
色々な原因はあると思いますがたいてい、食べ物の量、運動しない事と文化の影響でカナダ人は肥満になっていると思います。178cmと79kgで私のBMIは24なのでカナダ人として私は普通ですが日本に住んだ際よく日本人に「アダムさんはけっこう太っていますね」と言われました。実は来日する前に、「お前はデブ」と言われた事がなかったので初めて言われた時に絶対に冗談か皮肉と思いました。
しかし、いずれにしろ、他の国と比べたらカナダ人はかなり太っています。まず、歴史的、文化的な原因を紹介します。日本の女性と比べて、カナダの女性は筋肉質の男性が好きです。男性が強かったら、女性と子供を守れます。昔の男性は、家族を食べさせる為に狩りに行かなければなりませんでしたので弱い男性より強い男性の方が動物を殺すのは上手でした。昔から女性は強い男性の事が好きだったので、歴史と文化の影響で今でもそうです。強くなる為には、運動と食べ物が必要です。現在、テクノロジーの影響で運動する人は減っていますが、食べ物の量は同じです。それで太ってしまう人が多いのです。
続いて、生活とテクノロジーの影響を紹介します。20年前と比べたら現在の子どもの方が太っています。私は今31歳です。小中高等学校の時を思い出したら、デブな子どもはあまりいませんでしたのでデブな子どもが良くいじめられました。現在、子どもの肥満率は14%なので太っている事は普通になっています。確かに私の子供時代にテレビとテレビゲームはありましたが、私の両親の時代には、テクノロジーはあまりなかった代わりにスポーツをして遊びました。しかし、今の時代の子どもの両親は、テレビゲームで良く遊んだので、子供にあまりスポーツと運動をさせません。
肥満の問題を解決するようにカナダ政府が色々な工夫をしています。今、カナダで売っている食料品のラベルにカロリー、たんぱく質、炭水化物と砂糖の量などを載せなければなりません。今、学校でも、子どもたちは栄養と運動に関して勉強しています。
いかがでしたか。もし、これだけのことを英語で書きなさいと言われたら、けっこう難しいのではないでしょうか。現代の日本では、筋肉質の男らしい男性よりも、やさしくて女性的な男性の方がモテるのではないかと思います。やはり、もう現在では、狩りに行く必要はなくなってしまいましたし、パソコンなら、指一本で操縦可能ですから、筋肉がモリモリあってもあまり、役にたたないからでしょう。
しかし、そのせいで、運動不足になり、肥満児が増えているというのは、問題ですね。バランスのいい食事と適度な運動で、快適な毎日を過ごしましょう。
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